転勤先の携帯ショップで受けた屈辱的な日々。

これは私が27歳の時に経験した話です。仕事は某携帯電話ショップのスタッフでした。正社員雇用されており、会社内でもチーフという教育なども担当する役職が付いていました。何かに抜きんでていたわけではないのですが、知識の量とクレーム対応には一目置かれていたようです。

 

そんな私に突然福島への転勤の話が舞い込んできました。福島は田舎、というイメージがありましたが、実は本社が山形で、山形・福島エリアはその会社内でも売り上げがとても高いエリアだったのです。能力が高いものには必ず転勤の話が来るようなシステムでした。その時の職場環境が良かったので少々迷いましたが、まぁ栄転に近いものなので転勤を了承しました。
仕事もそうなのですが、私の上司(部長)から秘密ミッションが与えられていて、どうもその店舗は離職率が大変高いようで、その原因が内部に問題があるのでは?と洞察力が高い私に依頼が来たのです。

 

出勤初日、第一印象は店長含めあまりよくありませんでした。店長以外スタッフは女性で、転勤されなれているのでしょうか、よそ者が来ても興味を示すわけでもなく形だけの挨拶を交わしました。
ショップはチームなので私も早く打ち解けようと誰よりも早く出勤したり、休憩中にお菓子をもって行ったりと色々な努力をしました。

 

しばらくして状況が変わっていきました。
まず離職率の高さはお局的な方がいて、しかし人間的に問題があるのか能力は高いのに、昇進が出来ない方が原因だとわかりました。私よりも年上でしたので、私の存在は面白いわけではなく、店長も頭が上がらない感じでした。
まずは軽い無視から始まり、お店でなにかトラブルがあると全て私のせいとなり、店長に呼び出され、怒鳴られました。もちろん反論したこともありましたが、無駄だとわかり平謝りするようになりました。
ちょうどその頃からです。上司の口から事あるごとに、あの魔の言葉を浴びせられ始めました。
「お前、クビにするよ」
実際それが出来たのかはわかりませんが、既に心身ボロボロだった私には決定打でした。

 

夜も眠れなくなった私は心療内科に通い、睡眠薬と精神安定剤を処方されました。
私が仕事が遅いだけかもしれません。
しかし両手いっぱいに仕事を抱えながら毎日働いていました。
喫煙者ですが、タバコを吸う事も恐怖でした。
次第に食欲もなくなり、休憩時間は栄養ドリンクのみ、五分ほど休んで仕事を再開していました。
家に帰っては毎日号泣し、安定剤のせいか気が狂い始めていました。

 

最終的に私を救ってくれたのは部長でした。私の話を親身に聞いて下さり、三か月の療養期間を取り、その間の給与は保証してくれて、退職しました。
肉体的なぼりょくはもちろんダメですが、言葉の暴力は時として肉体的なそれより、痛く厳しい事を身を持って体験した出来事です。